
タビーズ・グルーヴ/タビー・ヘイズ・カルテット
オープニングA-1はアート・ペッパーの名演で知られるCHANO POZOの代表曲『TIN TIN DEO』だ。SEAMENのドラムに乗りSHANNONがリフをはじく。TUBBYがテーマを吹き始めた瞬間からもう鳥肌ものだ。全てが音の海となり波を創り上げその波に飲み込まれないようじっと耐えるが、限界だ。ピアノの音が生音に限りなく近い。SHANNONのバッキングが凄まじく冴えわたり、まるでバルネのRCAのデューク・ジョーダンを思い起こしてしまう。このエンジニア、MICHAEL MAILESはタダものではない、素晴らしいエンジニアだ。テーマの後に飛び出すTUBBYのソロからがスゴイ。そのアドリブの一音目から他メンバーを置き去りにし、一人異次元でプレイする。この約7分間にわたりTUBBYは何かにとりつかれた様な怒涛のソロを展開し、その比類ないインプロビゼーションはどこから湧きあがってくるのか、叙情的かつ正確無比な一音一音の旋律でこのアドリブを形成している。いわばトップを飾るに相応しい渾身の一曲である。(中略)これら6曲を通してTUBBYが語りたい真実を存分に体験して欲しい。先にも述べたがこのアルバムはTUBBY HAYESのそれまでの集大成であり分岐点である。彼のやる気がひしひしと伝わってくる名盤と言えよう。この澤野復刻の生々しい"音"でこの名盤を確実にあなたのものにして欲しい。
(足立豪樹ライナーノーツより抜粋)
1.Tin Tin Deo
2.Embers
3.Like Someone In Love
4.The Surrey With The Fringe On Top
5.Sunny Monday
6.Blue Hayes
Tubby Hayes (tenor sax, vibes)
Terry Shannon (piano)
Jeff Clyne (bass)
Phil Seamen (drums)
Rec: Dec. 1959 Produced by Tony Hall
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はじめまして、ご訪問ありがとうございます
勝手ながら私のHPに”Last Fizz”のリンクをのせさせていただきました、今後とも宜しくお願いします。
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